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教育訓練の内容

帯広キャンパス

 帯広キャンパスは、広大な北海道十勝平野の中心に位置する帯広空港に隣接して設置されています。宮崎での5カ月間のグランドスクールを終えた学生は、ここでようやくフライトトレーニングを開始します。つまりはじめて操縦桿を握り、はじめてのソロフライトを体験。帯広は、こうして多くのエアライン・パイロットをめざす学生が空への第一歩を踏みだす地です。

 ここでは6カ月間にフライト71.5時間、グランドスクール156時間のトレーニングが設定されています。そして航空大学校では、この最初のステップから単に軽飛行機を操縦するのではなく、将来の旅客機を操縦しているのだという想定のもとでフライトトレーニングが行われるのが特徴です。すなわち自分たちが操縦桿を握ることは、多くの命をあずかり、重い社会的責任を負い、絶対の安全性を要求されるプロフェッショナル・パイロットとして飛ぶことです。学生たちは、そうしたことを理屈ではなく実感として理解するようになります。そんな自覚面でも、帯広はエアライン・パイロットとしての第一歩を踏みだす地といえます。

  ここ帯広フライト課程の訓練機としては、シーラスSR22が使用され、フライトトレーニングは教官1名学生3名が1組となり、1名1時間ずつ、合計3時間単位で行うのが基本となっています。

  操縦席についていない学生は後席からトレーニングをオブザーブし、必要に応じてチェックリストを読み上げ、また共に教官からのアドバイスを受けることで訓練効率を向上することができます。もちろん、こうしたなかでクルーに不可欠なチームワークも養われることになります。